開院のご挨拶
はじめまして。
今回呼吸器科、内科を主としたクリニックを開業いたします、院長の佐野 彰彦(さの あきひこ)です。
東京の大学病院、呼吸器科専門クリニックで研鑽を積み、地元旭川で長引く咳で困っている方を一人でも多く救いたい思いで、カムイ(神居:神の居る地)を選ばせて頂きました。誠に光栄です。よろしくお願いいたします。
私の診療の信条として、大学勤務時代の恩師の言葉が常に頭の中にあります。
ある日の恩師とのやり取りで「佐野、医療とは何か?」と問われたことがありました。
若かった私は「医療とは科学です」と答えましたが、恩師の答えは「違う。医療とは人間学だ。」と教えていただきました。
勿論、医療において科学的知見も、それを証明するエビデンス(確証)も必要ですが、それらはあくまで人が考えた分類方法や統計学なのです。万能ではありません。つまり恩師は「もっと患者さんをよく観ろ。そこに答えがある。」と、おっしゃりたかったのだと思います。
それ以来少なからず、その教えを実践して診療を続けてきたと自負しております。患者さんの訴えに耳を傾けて、仕草を観察して、問題に繋がる情報を引き出す。時に機器の助けを借り、それらの情報を分析し、推理する。
そうすれば、そこから問題となっている原因が見えてくるはずです。それが解れば、その方が困っている問題の解決策も見つけやすくなると確証しております。
20年以上、東京で得た経験、知識を地元旭川の皆さまに還元できる日が、遂にくるのかと思うと、楽しみで一杯です。どうぞ、よろしくお願いいたします。
経歴・資格
大学:杏林大学医学部 卒業 H8年 5月 杏林大学病院 第一内科 入局 H10年 5月 公立昭和病院 循環器科 勤務 H11年 5月 杏林大学病院 第一内呼吸器科 勤務 H14年 5月 杏林大学病院 第一内科呼吸器科 助手 H16年 5月 武蔵野中央病院出向 H17年 6月 佐野病院勤務 H22年 6月 杏林大学総合医療学教室・感染症科 助教 H25年 4月 杏林大学付属病院 感染制御副室長 H26年 4月 杏林大学感染症内科 医局長 H30年 4月 杏林大学総合医療学教室・感染症科 講師 杏林大学感染症科 外来医長 R 2年 7月 杏林大学退職 R 2年 8月 佐野病院 副理事長 R3年 1月 佐野病院常勤務
H14年 ICD(インフェクションコントロールドクター)取得 同年 内科認定医 H18年 呼吸器専門医 H20年 感染症専門医 同年 抗菌化学療法認定医 H21年 抗菌化学療法指導医 H26年 感染症指導医 H28年 エイズ学会認定医 スポーツドクター認定医 R5年 産業医取得
専門分野
喘息・COPDなどの閉塞性呼吸器疾患、睡眠時無呼吸症候群、カンジダ血症、血流感染サーベイランス、院内感染制御、HIV感染症、呼吸器感染症、抗菌薬適正使用の指導